呼ばれた時だけ動くAIは、社員じゃなくて外注だ。
AIを「社員」にする分かれ目は、定時に自分から動くかどうか。うちの会社は現在、30本の定時ジョブでAI組織を回している。朝会、夕会、投稿、記帳、週次の振り返り、月次の記憶整理。人間の会社の「業務サイクル」を、そのままスケジュール定義に落としてある。
この30本をどう設計しているか、そして何を意図的に自動化していないかを書く。
スケジュールは1ファイルに集約する
最初の設計判断はこれ。ジョブの定義を、単一のJSONファイルに全部集約する。OS標準のcron設定はやめた。
理由は3つ。①全ジョブを1画面で俯瞰できる(cronは設定が散って全体像が消える)。②ジョブごとに指示文・タイムアウト・想定実行間隔を構造化して持てる。③このファイル自体をAIが読めるので、「今うちにはどんな定時業務がある?」にAI自身が正確に答えられる。組織のリズムが機械可読になる。
各ジョブには最低4つ書く。いつ動くか(cron式)、誰が動くか、何をするか(指示文)、いつまでに終わるべきか(タイムアウト)。これは求人票と同じ構造だ。時間・担当・業務内容・納期。
ジョブには2種類ある
30本のジョブは大きく2種類に分かれる。
①スクリプト型: ただのプログラム実行。ファイル同期、集計、記録。判断が要らない仕事は、AIにやらせる必要すらない。安くて速くて確実なスクリプトでいい。
②AI型: 指示文を受けてAI社員が動く。朝会で当日の計画を立てる、投稿を選んで出す、日報を統合する。判断・文章・状況対応が要る仕事はこっち。
この使い分け自体が大事な設計で、「AIで自動化」と言いながら全部AIに振ると、コストと不確実性が無駄に増える。判断の要らない部分をスクリプトに削ぎ落として、判断が要る部分だけAIに残す。
