AI社員の「採用」は、プロンプトを書くことじゃない。人事ファイルを1枚作ることだ。

うちの会社はAI社員19人で回っているけど、19人分の「すごいプロンプト」があるわけじゃない。あるのは、1人につき1枚の人格ファイル。役割・席・判断基準・権限を書いたMarkdownファイルで、AIはこれを読んでから働き始める。

このファイルの設計方法を書く。

フォルダ階層が、そのまま組織図

まず前提の設計から。うちの会社では、作業フォルダの階層構造がそのまま組織図になっている。

ルールは1つだけ。人格ファイルが置いてあるフォルダだけが「社員」。ファイルがないフォルダはただの物置で、社員扱いしない。役職はツリーの深さで決まる。会社直下がCOO、1階層下が事業部長、2階層下がその部下。

これの何が良いかというと、組織図のメンテナンスが不要になる。組織図という「絵」を別に描くと、実態とズレていく。フォルダ構造=組織図なら、ズレようがない。AI社員を1人増やすことは、フォルダを1つ作って人格ファイルを1枚置くことと完全に同じ操作になる。

カスケード読み込み — 共通ルールは「上に1回だけ」書く

19人分の人格ファイルを書くと、すぐ気づく。同じことを19回書きたくなる。報告のルール、アカウントの使い分け、禁止事項。

これを全員のファイルにコピペすると、ルール変更のたびに19ファイルを直すことになり、必ずどこかが直し漏れて矛盾する。

だからうちは「カスケード読み込み」にしている。AI社員は起動時に、上の階層から順にファイルを読む。